パッシブネットワークで作る低音増強法

カスタムIEMのレビューでよく見かけるのが
曰く「解像度は高いが低音の量感が・・・」
曰く「低音が出ないわけではない。むしろBAらしい質感の低音という表現が・・・」
曰く「ベースの音を見失うときがあるものの・・・」


・・・・はっきり言えよ。
おまいら本当は低音ズンズンのドンシャリが好きなんだろ。
見え張らずに1,480円くらいのDDドンシャリイヤホンをks電気で買っとけ!

ウソです。ごめんなさい。
もう暴言吐きませんのでゆるしてくださいおながいします。
(お願いが「おながい」になっているあたり本当に反省しているのか疑問ですが)


というわけで、ネットワーク系の続きとして、今回は低音増強法をご紹介します。
※ ネットワークの基本はこちら
  ネットワーク基本のキ①
  ネットワーク基本のキ②


面倒だから最初からネットワーク構成図です。
はいドン!

名称はPST方式と呼ばれているそうです。
コイルが直列でつないであることからわかるとおり、基本ローパス(ハイカット)フィルタです。
どのような効果が出るかというと・・・
要するに普通のローパスにバイパスを設けることで中域を残すものです。
f特のイメージはこんな感じに。

抵抗の値は、ドライバのインピーダンスと同じ程度のものをつかうと、フィルタなしの状態から中域がー6dbになります。
抵抗を大きくすると中域がより下がり、抵抗を小さくすると中域が上がるのでお好みで。
抵抗0Ωでドライバ本来のf特に、抵抗∞で単なるローパスフィルタのf特になります。




・・・・え?
これって低音増強じゃなくて、中音減衰じゃないかですって?


そのとおりです(涙)
新たな電源を必要としないパッシブネットワークの限界ですよ。





結論
量販店で買える安物イヤホンで満足できる私です(涙)


本当に低音を物理的に増加させたい場合は、アンプとかを使うアクティブネットワークで。

この続きはネットワーク基本のキ③で。
多ドラでの能率合わせに必須のアッテネーターについてお伝えします。






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